④Roux method:SBの作り方
皆様、回していますか?
前回の記事、Cube Voyage様をはじめ、
色々な方にリツイートしていただいたため、
アクセスがたくさんあり、嬉しい次第です。
有難う御座います。
是非、この記事もリツイートお願い致します(宣伝
今回はRoux methodの第二ステップ「SB」の作り方をご説明申し上げます。
どのように書こうか悩みました。
かそきゅーぶ氏のサイトではビデオチュートリアルで
「F2L的に処理してもいい」と仰っており、「F2L」も学ばないといけないのか!?
と、思う方もいるかもしれません。
ということで、
私なりに考えた揃え方をご紹介します。
SBの目標は「R面に1x2x3xのブロックを作る」ことです。
このような感じです。
※SBの注意点※
既にL面に1x2x3xのブロックを作っているため、
限られる回転は「U回転」「R回転」「M回転」「RとMを合わせたRw回転」です。
FBを崩さないように、SBを作ることがポイントです。
◆作り方
FBと同様に、
1)先にペアを作る
2)ペアを崩さないように、R面のエッジを入れる
3)スロットイン
という感じでしょうか。
では、順にご説明申し上げます。
今回は「青橙」のペアから見ていきます。
今はこの四角の位置にあります。
一端、「R」してU面に持っていきましょう。
これでU面に来ました。今回は「U’」をします。
B面は見えていないですが、この一連の流れを考えてみましょう。
コーナー
→「R」した際、白が右を向いている
→そこから「U'」したので、白が奥を向いている状態
エッジ
→「R」した際、橙が上を向きました。
→「U'」では、色は変わりませんので、B面に青が来ています。
この位置関係から、「F2L」でペアを揃えるとなると…
「R U' R' U R」(計5手)です。所謂、「桂馬飛び」の形です。
しかし、RouxではM列が自由に使えるため、それを使ってみます。
手順は「M2 U M'」(計3手)です。
(かそきゅーぶ氏のチュートリアルでも2回転を1手として数えていたため、
こちらも1手としてカウントします)
まず、M2します。
M2なので「エッジ」のみ場所が変わりました。
見えないですが、エッジのD面に橙が来ています。
この状態から「U」をします。
「U」をしたので、コーナーの位置がここに来ました。
エッジは変更ありません。
この位置関係でお気づきかもしれませんが、「M'」をすると、
エッジの見えている青がU面に出てきます。
つまり、「M'」でペア揃います。
これでペア完成です。
たまたまですが、R面にセットすべき、青白エッジ正しい位置にあります。
この「青橙のペア」を崩さず、スロットインします。
手順は「Rw U2 R2 U' R'」です。
※注意点※
ここではペアを崩さないように、R面のエッジを入れます
そのために、ペアをU面に残したまま、R面のエッジを入れることになります。
今回は「Rw」することでU面にペアが残ったままでしたが、
このペアがB面にある場合は、「Rw’」でペアをU面に残したまま、
R面のエッジを入れられます。臨機応変に対応しましょう。
R面のエッジがU面から逃げたので、「U2」します。
補足
R面のエッジがU面に残ったままだと、
「U2」してもR面のエッジがくっついてくるため、Rwしたという意味です。
これで、ペアとR面のエッジが分離できました。
ここから「R2」します。
青橙のペアとR面のエッジが崩れることなく、スロットインできそうな気がしてきましたね。
この状態から、「U'」すると…
これで1x2x2のブロックができました。
ここから「R'」すると正しい位置にスロットインできます。
ここまでのまとめ
1)エッジ・ペアともにU面に上げる
2)M列を利用して、ペアを揃える
→エッジをD面に下げて、コーナーを移動させペア完成させる
3)R面のエッジとペアを同時に処理する
→ペアがU面に残るように「Rw」か「Rw’」しましょう。
4)R面のエッジとペアが分離できたので、スロットイン
という流れです。最終的に1x2x3を作ります。
RBスロットが入っていませんが、
これも1)~4)の流れを利用しましょう。
このブログの状態では、RFスロットインされているため、
「R’」してU面に上げる作業をしましょう。
(Rで上げると、RFの1x2x2のブロックが崩れます)
残りはRoux独特のスロットインを説明します。
パターン①:RFスロット
既に青白エッジが入っている場合、
「F」でスロットインしたくなりますが、
「F」すると「FB」で作った、LFスロットが崩れます。
それを回避しながら、SBを作っていきます。
この場合、「Rw U R'」または「Rw U Rw'」でスロットインできます。
パターン②:RBスロット
既に青白エッジが入っている場合、
「B'」でスロットインしたくなりますが、
「B'」すると「FB」で作った、LBスロットが崩れます。
この場合、「Rw' U' R」または「Rw' U' Rw」でスロットインできます。
パターン①と鏡写しのような手順ですね。
長くなりましたが、SBの作り方でした。
【追記】
SBについては、今後追記します。
以上、
ご確認の程、よろしくお願い致します。
③Roux method:FBの作り方
皆様、回していますか?
【追記】
ルービックキューブの回転記号は各自検索して覚えてください(投げやり
今回は、Roux method最初の手順
「FB:ファーストブロック」についてご説明申し上げます。
FBとはまず、「L面に1x2x3」の塊を作ることから始まります。
(下記の通り)
このような「1x2x3」のブロックを作ります。
FBのスロットイン(正しいスロットに入れること)は
色々な方法があります。
【仮定】
・緑のエッジは正しい位置で既に入っている
・ペアは四角で囲んだ「緑橙」のペアが揃っている
・スロットインの場所はLFスロット
では、順にご説明申し上げます。
CFOPでも御馴染みの手順ですね。
ペアがD面に潜っている際、
この場合「F」でスロットインできます。
この位置にある場合は「F2」でスロットインできます。
CFOPだとクロスが崩れるのであまり使わないですね(困惑)
CFOPだと持ち替えてスロットインが定石かと思いますが、
Rouxでは「F'」でスロットインできます。
このようにいくつかの選択肢があります。
※注意点※
各手順でスロットインは可能です。
しかし、それらの面にあるパーツの位置が入れる手順によって変わります。
↑ 始めは気にしなくてもいいです。
FBに慣れてきたら、他のパーツにどのような干渉を及ぼすか
先読みしてどのようにスロットインするか効率的に考えていきましょう。
では、具体的なスクランブルで説明します。
スクランブル(白が上、緑が手前に来るように持ち)
L' U2 B2 D2 F2 R2 U2 R' D' F R2 F2 D' B U R' F R
してください。
このような画像になれば、スクランブル完成です。
では、どのようにして「FB」を作るかご説明申し上げます。
(色々な手順がありますが、ご参考程度に……)
まず、D面色を白で揃えたらいいだけの話なので、
「L面緑 R面青で持ち」、揃えやすいよう持ちなおしましょう。
今回は
「L面緑 R面青 U面黄」で持ちます。
FBの手順は
D L' U' L F2 U L U2 M' B'(計10手)で完成します。
では、揃えていきましょう。
まずペアを揃えます。
エッジを先に入れてしまうと、回し方に制限が掛かるからです。
「D L' U' L」で「緑橙」のペアを作ります。
「緑橙のペア」がD面にできました(水色の四角)
入れるべき「緑のエッジ」はFR面にあります(ピンクの四角)
緑のエッジは「白が手前を向いている」ので
「F2」して「緑のエッジを正しい位置にセットします。
「F2」すると緑のエッジが正しい位置にセットされ、
「緑橙のペア」はD面からU面に来ました。
これを
「U L」でスロットインします。
これで「1x2x2」のブロックが完成しました。
残りは、LBスロットです。
入るペアは「緑赤のペア」です。
エッジは上記画像の通り、「赤」が上を向いてU面にあります。
コーナーはRBの位置にあります。
位置関係から「M2」でペアが揃いそうな気もしますが、
コーナーパーツのD面色は「緑」です。
「M2」をするということは、
エッジの「赤」がそのままD面にくるということです。
(ルービックキューブの構造記事を参照)
これではペアが揃いません。
そこで
「U2 M’」をするとB面にペアが揃います。
この位置でペアが揃っているということは、
「L面緑 R面青」で持ったままのため「B'」するとFB完成です。
分かりにくいかもしれませんが、このように作っております。
8~10手でFB完成すれば十分です。
しかも今回は、SBに繋がる「青赤のペア」も揃っています。
始めは手数気にせず、色々な面を動かし
どのようなときにペアが揃うのか、それをどうスロットインするのか
考えながら、楽しく取り組みましょう。
【追記】
文字だけだと伝わりにくいと思い、画像を多めに入れました。
それでも伝わりにくいと思います。
ぜひ、ご自身でスクランブルをして、
一つの手順を回す度に、該当のパーツどのように動き、どのように色が変化しているか、確認しながらブログをご覧いただくことをお勧めします。
FBはどの面でも回すことが可能なため、「パターン」は存在しません。
しかし、ある程度の法則を見つけることは可能です。
それらを全部お伝えするには困難です。
そのため、あくまで「一例」をご紹介しました。
その法則を 見つけるお手伝いをしたいと存じます。
ご不明点あればいつでもお申し付けください。
FBまとめ
1)先にペアを揃える
→揃えやすいペアは必ず存在します。それを見つけましょう。
→緑エッジが既に入っている場合、その持ち方で活用するのも有り
2)ペアを保存したまま、緑エッジを入れる。
→ここでせっかく揃えたペアが崩れないように注意しましょう。
→1x2x2の完成です。
3)残りのペアを作りスロットインする
次にR面に1x2x3のブロックを作りますが、
現段階ではそこまで意識しなくていいです。
まずは、FBの効率的な揃え方を色々試行錯誤してみてください。
始めは持ち替えてもOKです。
持ち替えてパーツの動きや色の変わりに注意してみましょう。
【オススメ練習方法】
スクランブルされた状態から、スクエア(1x2x2)を読み切ります。
そして目を閉じて回してみましょう。
揃っていれば完璧です。
なぜやるのか?
スクエアが完読みできるということは、
回す間にスクエアの部分を見る必要はないのです。
むしろ見るべき所はFBの残りのペアです。
まずはスクエアを少ない手順で揃え、その間に残りのFBを読み切る感じでしょうか。
慣れてくるとFB全部が読めます。
始めからFB全てを読みきるのは難しいので、スクエアからどうぞ。
以上、
よろしくお願いいたします。
続きを読む②ルービックキューブの構造について
皆様、回していますか?
今回はルービックキューブの構造について
お話し致します。
凄く基本的なことですので、
初心者以外の方は読み飛ばしていただいて差し支えのない内容です。
【追記】
本説明では「D面色:白 L面:緑 R面:青」で
統一してご説明致します。
RouxはM列が自由に使えます。
この写真の四角で囲んだエッジをご覧ください。
この状態のままであれば、「緑がU面、橙がF面」にあります。
ここから「M’」をすると次のようになります。
エッジの位置が変わりました。
さらに、「橙がU面、見えないですが緑がB面」に移動しました。
このように「ある手順」を回すと
該当のパーツの
1)場所が変わる
2)色が変わる
という構造になっております。
(すべて該当するわけではないです。Uでは1)の場所が変わるだけです)
◆Roux methodのFBでは、まず「ぺア」を揃えます。
次の写真をご覧ください。
CFOPのF2L基本手順「R U' R'」の手順を回すと、次のようになります。
このように「ペア」が揃いました。
CFCPでは「クロス」を崩さないように、基本手順では
「R U' R'」です。
しかし、
RouxのFBでは、どの面でも自由に動かせるため、
わざわざ「R U' R'」をしなくても、「F'」だけで「ペア」が揃います。
このように、いかに「手順少なくペアを揃えられるか」が重要です。
必ず「数手で揃えらるペア」は存在します。
(今回L面のエッジは既に入っているため、考慮しておりません
SBの先読みも考慮していないです
あくまで基本的な部分をご説明申し上げております)
次の写真をご覧ください。
左上にある「コーナー」はこの位置から見える情報は、
1)白がU面にある
2)青はF面にある
ペアとなるエッジ(右側の四角)の情報は
1)R面に赤色がある(ということはB面に青があります)
上記の情報から、
「赤青のペア」が揃うということが分かります。
では、この位置から「U2」すると「ペア」ができるかどうか
考えてみてください。
ヒント:U2するということは、
1)コーナーの白は上を向いたまま
2)F面にある青は、B面に行く
この状態から「U2」すると……
この四角の位置で「ペア」が揃いました。
簡単ですが、ルービックキューブの構造はこのようになっております。
始めは難しいと感じるかもしれません。
是非、色々な面を回し、
「該当のパーツの位置や場所」がどのように変化するか理解するか
から始まります。
一見難しそうに見えますが、これも「慣れ」です。
一回慣れれば至極簡単なことです。
今回のまとめ
1)ルービックキューブの構造
2)ペアの作り方
上記2つをご説明しました。
次回は、
Roux methodの第一段階の「FB」をご説明申し上げます。
以上、
宜しくお願い致します。
①Roux method 全体の流れ(揃え方)
皆様、回していますか?
今回は「Roux method」の全体像をご紹介します。
1)FB(ファーストブロック
→L面に1x2x3のブロックを作る
2)SB(セカンドブロック)
→R面に1x2x3のブロックを作る
3)CMLL(U面のコーナー色と位置を合わせる)
→簡易CMLLで代用可能(OLL十字+Jb-perm+Y-perm)
4)LSE(いくつか段階があります)
ア)EO(エッジオリエンテーション
→エッジの色を合わせる
イ)L面とR面を完全1面揃える
ウ)M列の調整
おおまかな説明はこのような流れになります。
暗記するだけでなんとかなります(もちろん先読みも必要ですが…
問題は1)FBと2)SB(以下、F2B)です。
F2Bでは、
CFOPのクロスと違って、どの面も回せることが可能です。
故に自由度が高いです。
自由度が高い分、効率よく揃えたり、先読みがしづらいときもあります。
F2Bの先読みについては、
「意識して練習」するしかありません。
まずは「この面を動かしたら、このキューブがこう動く」
というような一つ一つ、他のキューブの干渉を考えながら回しましょう。
全体像を掴むまで、慣れるまでは持ち替えても構いません。
最終的に持ち替えないで揃えられれば良いのです。
次回は
Roux独特のスロットインなどありますので、
作り方など、図や写真を使いながらご説明したいと存じます。
以上、
宜しくお願い致します。
ルービックキューブ解法:Roux methodについて
皆様、回していますか?
現在ではルービックキューブの解法として
・CFOP
これが最も多い解法だと思います。
現にCFOPに関するサイトや情報はネットで調べると沢山出てきます。
故に使用している方も多いのでは?と思います。
私はRoux methodの解法を使用しています。
Roux methodの特徴
【メリット】
・持ち替えがない
→持ち替えに掛かる時間が短縮できる
→持ち替えがないということは、
始めに持った状態からどのようにして効率よく揃えるか考える
(CFOPだと持ち替えて処理すればいいやという考えに陥ることもある)
・CFOPより覚えるパターンが少ない
→CFOP:F2L:最小で41パターン・OLL:57パターン・PLL:21パターン
計:119個あります
・LSEはU面とM列の回転しかないため、キューブの大きさに左右されにくい
→もちろん個人差はありますが……
【デメリット】
・持ち替えがないため、キューブに構造が分からない方は難しいと感じる
→それは最初だけで、慣れれば問題ありません
・M列が苦手な人は難しい
→M’はZやH-permで使用するため慣れ親しんだ感はあるが、
MはCFOPでは、あまり出てこないため慣れが必要
・F2B(FBとSBのこと)に基本的な手順がない
→CFOPと違い「クロス」という概念がないため、初めは自由に動かせる
自由度が高い分、初めは苦労するかもしれないが、
それについても慣れと先読みの意識で問題ない
・解法サイトが日本語版は一つしかない(かそきゅーぶ氏)
↑
ここが一番重要です。
解法サイトが少ない→使い手が少なくなる。という悪循環に陥っている。
使い手が少ないから、解法サイトが少なくなるのかは知らない(投げやり
きちんと伝えておきますと、
かそきゅーぶ氏のサイトは非常に充実しています。
しかし、配色が日本配色での説明です。
というわけで、
Rouxを広めたい、こういう解法も有るよ!という意味を込めて、
ブログを開設しました。
質問があれば、
twitterと連携しておりますので、DMやリプ、Gメールにご連絡ください。
解法については記事のアクセス数と相談します。笑
今後、Roux使用者(Rouxer)が増え、
切磋琢磨してお互いタイムが縮まれば幸甚に存じます。
【追記】
最終的に全手順のリンクを付け、より見やすいよう心掛けます。
以上、
宜しくお願い致します。
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